FIRE(経済的自立・早期リタイア)に関する情報は、1000万円、3000万円、5000万円といった大きな資産額が前提になっていることが多いです。でも、私にとって最も大変だったのは最初の「100万円」を貯めることでした。
繰り返しゼロに戻る口座残高、貯まっては崩れる預金。自分には無理なんじゃないかと何度も思いました。それでも、やっとの思いで100万円を貯めたことで、生活と心に少し余裕が生まれました。
この記事では、100万円を貯めるために私がやってきたこと、特に「貯蓄習慣を作る」ために意識したポイントを紹介します。
100万円の価値とは?
100万円はFIREに必要な金額からすると、ほんの入り口に過ぎません。
でも、実際に貯めてみると、
- 急な出費にもある程度対応できる
- 精神的な安定感が生まれる
- 自分の生活をコントロールしている感覚が持てる
といったように、「貯金があることの安心感」はとても大きいです。
FIREというゴールに向かうための“入場券”のようなものが、この100万円だと私は思っています。
私が実際にやったこと【無理なく続けられた方法】
◆ 住信SBIネット銀行の「定額自動振替サービス」で先取り貯金
「残ったら貯金しよう」では、なかなかお金は貯まりません。私は給料が入った直後に自動で別口座へ振替されるように、住信SBIネット銀行の定額自動振替サービスを活用しました。
金額は最初は月1万円から。自分の意思に頼らずに“仕組みで隠す”ことで、無理なく続けられました。
◆ 固定費から見直す(サブスク・通信費)
節約の近道は、変動費ではなく固定費の見直しです。
私はサブスクを整理し、通信費をプリペイドSIMに変えました。これだけで年間数万円の節約になりました。
「何に使ったか覚えてない出費」が減ったことで、家計管理がしやすくなりました。
◆ キャッシュレス化と家計アプリで“見える化”
家計簿は「手でつける」と続かないタイプです。なので、私は現金をできるだけ使わず、キャッシュレス決済(クレカやQR決済)に統一しました。
その上で、マネーフォワードMEで自動連携することで、「使ったお金が何に消えたか」が一目でわかります。
家計簿を頑張るというより、「お金の流れを自然に記録させておく」ようなイメージです。
投資より先に、まずは貯蓄習慣を
「投資が最重要」と言われる時代ですが、私はそうは思いません。100万円も貯められないのに、リスクを取って増やすのは難しいからです。
まずは自分のお金の流れを知る。貯める力を身につける。それがあってこそ、投資が生きると私は感じています。
まとめ:100万円が貯められたなら、それはすでに“才能”
- 自動で先取り、手間のない仕組みを作る
- 固定費の見直しから始める
- キャッシュレス+アプリで可視化
何度も失敗して、それでも100万円を貯められたなら、あなたには「お金と向き合う力」があります。
FIREは遠い未来でも、100万円は「それを目指していい人の証明書」になると私は思っています。